マルイの縁側読者のみなさま、こんにちは!
突然ですが、「ソーシャルボンド」という言葉を聞いたことがありますか?
丸井グループでは、ソーシャルボンドを発行しており、海外の方へ金融サービスを提供するという取り組みを行っています。今回の記事ではその取り組みについて解説していきます!
「興味はあるけど、ソーシャルボンドってなんか難しそう...」という方は、ぜひこちらの記事を読み進めてみてください♪
ソーシャルボンドとは、貧困や社会的格差など、さまざまな社会課題の解決を目的としたプロジェクトにおいて、資金調達の目的で発行される債券(※1)のことです!
(※1)債権
国や企業などが、投資家からお金を借りる際に発行するもの
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに途上国と先進国間での雇用や収入の格差などの社会問題が浮き彫りになりました。これを機に、ソーシャルボンドの発行金額が世界中で大きく増加しました。
このソーシャルボンド発行金額の増加を踏まえ、2021年に金融庁がソーシャルボンドの発行における指針などを検討する「ソーシャルボンド検討会議」を計4回にわたって開催し、「ソーシャルボンドガイドライン」を公表しました。
ソーシャルボンドの発行額は今後も拡大していくと考えられていて、今とてもホットなトピックなんです!
では、ソーシャルボンドについて少し理解できたところで、丸井グループがフィンテック事業の一貫として取り組んでいるソーシャルボンド・「応援投資」について解説します!
「応援投資」とは、「誰かの未来を応援したい」という社会貢献に取り組みたい気持ちと、お客さまの資産形成を両立することをめざす新しい仕組みです。
投資をしながら、同時に社会課題解決に携わることができるというのが新鮮ですよね!
まず、丸井グループが発行するソーシャルボンドをエポスカード会員さまや個人投資家の方々にご購入いただきます。そして、そこでお預かりした資金を、丸井グループのパートナーであり、発展途上国でマイクロファイナンス事業を行う五常・アンド・カンパニー株式会社さまとクラウドクレジット株式会社さまに活用していただきます。
お客さまからお預かりした資金は、途上国の低所得者層の方々に融資され、収入や生活の向上のために役立てられます!
ここまで読んでくださった皆さまの中には
「マルイって小売の会社じゃなかったっけ...」
「『マルイ』と『途上国支援』ってあまりイメージが結びつかないな...」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜ丸井グループが「応援投資」に取り組むのか、その背景には丸井グループがこれまでずっと大切にしてきた理念が大きく関わっているんです!
丸井グループは「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」というミッションに掲げています。このミッションに対して「ビジネス」を通じて取り組むことで、経済的なリターンを得ながらさまざまな社会課題の解決をめざしています。
金融サービスにおいても「信用はお客さまと共につくるもの」という考え方のもと、若い方を中心としたクレジットカードの提供を実現してきました。
ここからさらに「すべての人」へのサービスを追求する中で検討が始まったのが、海外の中・低所得者への金融サービスの提供でした。
とはいえ、丸井グループはこれまで日本国内での小売事業・金融事業に取り組んできたものの、海外の知見はあまりありません...
そこで登場するのが「共創」という考え方なんです!
丸井グループがめざすミッションはリアル店舗やエポスカード、社員などの丸井グループが現在持っている経営資源だけでは実現することができません。私たちの理念に共感してくださる企業さまと互いの強みを活かし、取り組みを進めていくことでより大きなインパクトの実現が可能となります。このような取り組みを「共創」と呼んでいます。
海外でのファイナンシャルインクルージョンの取り組みは、マイクロファイナンス(※2)を提供している五常・アンド・カンパニー株式会社さまとクラウドクレジット株式会社さまのそれぞれの理念に共感し、丸井グループから両社への投資を通じて行ってきました。そこからさらに、社会貢献に参加する人数を増やし、よりインパクトのある事業にしたいという想いから、丸井グループから両社への投資に限らず、お客さまにもご参加いただくことでその輪を広げることができないかと考え、立ち上がったのが「応援投資」という取り組みだったのです!
(※2)マイクロファイナンス
貧困層や低所得者層の貧困緩和を目的とした小口の融資や貯蓄、保険などを提供する金融サービス。)
このように、丸井グループが大切にしてきた理念の実現に向けた想いと、それに共感してくださる共創先さま・お客さまとの共創によって「応援投資」を実現することができました。
丸井グループでは「応援投資」の募集を過去3回に渡り実施してきました。では実際に過去3回の取り組みでどのような実績が出ているか見てみましょう。
過去3回の実施ではエポスカード会員と個人投資家の皆さまからお預かりした総額約15億円が発展途上国の約3万3000人の方々への融資につながりました。
(エポスカード会員さま:9812名の申込者数の内、結果770名の方がご購入)
また、実際に「応援投資」に応募された方々の声を聞いてみると、社会貢献と資産形成を同時にできることに魅力を感じていただいていることが分かりました。
では、実際にどのような方々が融資を受けられているのでしょうか。
「応援投資」でお客さまからお預かりした資金は、発展途上国の主に女性たちに融資をすることで、彼女たちの収入の向上に役立てられています。融資を受けた方々はその資金を元手にミシンや牛などを購入し、縫製や搾乳の仕事で得た収入を子どもの養育費等の生活費に充てています。中には、受けた融資を元に専用の機材や原材料を購入し、新たな事業の立ち上げに取り組んでいる方もいます。
「応援投資」の取り組みが、発展途上国の多くの方々の自己実現につながっていることが分かりますね!
このように、丸井グループでは、共創による「応援投資」を通じて、誰も置き去りにしないファイナンシャルインクルージョンの実現をめざしています。
"マルイ=お店"というイメージが強かった読者の方にとっても、丸井グループが大切にしている理念や「共創」という取り組みを改めて知るきっかけとなれば嬉しいです!
「応援投資」に関する記事は下記のサイトでも発信しています。もっと詳しく知りたいと思った方はぜひそちらものぞいてみてくださいね。
【参考記事まとめ!】
💡融資を受けた方々のその後についてもっと知りたい方はこちら
💡「応援投資」実現に向けた想いについてもっと知りたい方はこちら